私も実際、息子が急に夜泣きが続いたり、癇癪でものを投げたり噛み付いたりする事が多い時期があることを感じています。
それも、なんとなく定期的な気がするんですよね。
実際に調べてみると、
メンタルリープ
という言葉が検索に上がってきました。
今回は、定期的に訪れるぐずり期、メンタルリープについてと、その対策を調べてみました!
メンタルリープとは
生後すぐから、赤ちゃんはすごい勢いで成長していきます。1歳までの身長は20cm~25cm、体重は5kg~6kgも増え、人生で一番成長する時期だといわれます。
それはもちろん、心の成長、つまり脳の成長も著しい時期なのです。
この定期的に繰り返される「ぐずり期」を研究したオランダのF.プローイュ博士(発達心理学、行動生物学)とH.ヴァン・デ・リート博士(教育心理学、自然人類学)夫妻が提唱したのが、「メンタルリープ」です。
0歳~2歳までの時期には心の成長痛とでもいうべき、「成長にとまどう時期」があり、それが「ぐずり期」として出てくることがあります。それが定期的に繰り返されることを「メンタルリープ」と呼ぶのです。
その時期にはなかなか寝付かない「寝ぐずり」があったり、妙に不機嫌がつづいたり、抱っこを拒否したり、逆に抱っこし続けないと泣いたりなど、親にとっては困った行動が続きます。
ですがその「ぐずり」は脳の成長にとまどう「メンタルリープ」のせいなので、
親のせいでも、ましてや子供自身のせいでもないのです。
メンタルリープの時期、回数
公式では研究のレポートのような文体なので、0歳~1歳ごろまでのメンタルリープをわかりやすく意訳してみました!
*メンタルリープの週数は、出産予定日からカウントします。
5w週:第1メンタルリープ(通称「五感の世界への入口」)
赤ちゃん「もしかしてここはママのお腹の中じゃないのかも」
まだぼんやりとした五感ですが、おなかの中との違いに気づき始めます。
周りの物事に興味を示すようになります。
8w週:第2メンタルリープ(通称「パターンの世界への入口」)
赤ちゃん「この口に入れていたの、もしかして自分についている手?」
五感で感じるものに規則性を見出すことができるようになります。
ハンドリーガード(自分の手を不思議そうに見つめる行為)がみられることも。
12w週:第3メンタルリープ(通称「推移の世界への入口」)
赤ちゃん「暗くなったり明るくなったり、何か動いたりしている!」
五感で物事の変化を感じ取れるようになります。体の動きもなめらかになります。
19w週:第4メンタルリープ(通称「出来事の世界への入口」)
赤ちゃん「ボールというのは、おっこちたら、ぽんぽん転がっていくものらしい」
短い間に起こる連続した動作を認識できるようになります。手をたたく音、リズムも認識できるようになり、手遊びを楽しめるようになります。
26w週:第5メンタルリープ(通称「関係の世界への入口」)
赤ちゃん「もしかして自分は、とっても小さいの?」
距離や大きさを認識できるようになり、自分の大きさが周りと比べて小さいことに気づきます。ママが離れていくことも認識できるようになり、泣き出してしまうことも。
37w週:第6メンタルリープ(通称「分類の世界への入口」)
赤ちゃん「これはにんげん、これはねこ、これはティッシュ、これはおしゃぶり」
物事を分類できるようになります。なんでも調べたくなり、興味のあるものは何でも……口に入れます! このころから誤飲に注意です。
46w週:第7メンタルリープ(通称「順序の世界への入口」)
赤ちゃん「手を伸ばして、つかんで、にぎって、口にもってきて、噛んで、飲み込む、おいしい」
順序だてて一連の動作を行うことができるようになります。いろんな物事に順序やルールがあることに気づき、それをまねしたがります。
参考:メンタルリープ(ワンダーウィーク)公式研究所
URL:https://www.mlkenkyujo.jp/posts/1907983
ぐずり期の対応、心のもちよう
どうして泣き止んでくれないの~~!
という焦りとイライラは、親になったばかりの時期なら大抵の人が経験することだと思います。
そのときに、このメンタルリープことを知っていると……
ああ、ぐずり期か~
親のせいでも、子どものせいでもない、
「心の成長痛」なんだから、
もう、しょうがないよね!
と、少しは心が軽くなるのではないでしょうか。
メンタルリープの公式のアプリケーションもあるので、
ダウンロードして活用すると、前もってぐずり期がわかって心の準備ができるかもしれません!
以上、メンタルリープについてでした!
著者:ちばにし
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