一方で、各家庭などで過ごす子供たちの学習を支援するために、インターネット上で学べるオンライン教材の無料提供が急速に広がっています。
学研ホールディングスは、3月2日に「Gakken家庭学習応援サイト」を立ち上げました。全国の学校現場で利用されている学習指導要領に対応したICT教材「ニューコース学習システム」や、苦手な科目も楽しく学べるように工夫した学習教材「やさしくまるごと小学」シリーズ授業動画(小学3年生~6年生向け:国語・算数・理科・社会)などさまざまなコンテンツが提供されています。3月31日まですべて無料で利用可能だそうです。
また、本日3月4日からは、ライフイズテック株式会社による、ディズニー・プログラミング学習教材「テクノロジア魔法学校」が無料提供開始。小中高生および先生方を対象とのこと。これを機会にプログラミングを始めてみようかな、という人にはおすすめです。ロールプレイングゲームのように冒険の物語が進みながら、Webデザイン・ゲーム制作・メディアアートの3つのコースでプログラミングを基礎から学ぶことのできるオンライン教材です。2週間の限定公開とのことですので、早めに始めることが最後まで取り組むコツではないでしょうか。
さっそく我が家でも初めてみました。ライフイズテックは中学生、高校生向け IT・プログラミング教育サービスですが、このテクノロジア魔法学校は小学生でもわかるようにできていました。
ウェブサイト「NHK for School」でも、「おうちで学ぼう!特設ページ」を本日3月4日から順次公開予定としています。
そのほか、経済産業省では、オンライン教材を無料提供している民間事業者などを同省ホームページ『#学びを止めない未来の教室』 で紹介していますし、文部科学省でも『臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト(子供の学び応援サイト)』に、教科別に活用できるリンク集と、そのコンテンツを利用した活用工夫例も掲載しています。
たくさんのまとめサイトもできているので、ご家庭の用途にあった内容を検索して見つけてみてくださいね。
デジタル漬けを避けるために家庭でできる実験・工作のススメ
オンラインサイトで学習をして、YouTubeで授業動画を見て、暇な時間にはテレビゲームをやって…と気づいたらデジタル漬けになってしまいそうな毎日。
そんなときは教科書のコラムに載っている実験の中で家庭でもできそうなものをピックアップしてみてはどうでしょうか?
5年生の息子は、理科の単元「ふりこの動き」について触れることなく臨時休校に入ってしまいました。教科書『たのしい理科』(大日本図書)には、以下のようなふりこの実験が載っていてこれをやるのを楽しみにしていたのだそうです。
そこで、留守番をしていた息子が家にあるもので考えてつくった振り子がこちら。
また、メトロノームを作ってみるのも音楽好きな子どもは喜ぶかもしれません。息子はピアノを習っているので楽しそうに実験していました。
このように新たな問題集に取り組むだけでなく、教科書のコラムを利用して、自宅にあるもので工作をしながら学びにつなげてみてはいかがでしょうか。
運動不足にも気を付けて
外出ができずに運動不足になりがちな子どもたち。我が家では、近所で一人でもできる遊びとして、家の前で縄跳びをさせています。他には、YouTubeでダンス動画を見て、リビングで身体を動かしたり。総合テレビの「あさイチ」「ごごナマ」などでも、ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)を予防する体操などが放送されるとのことですので活用できそうですね。
オンライン教材が十分に普及するといろいろな学びや経験がオンラインでできるようになり、とても便利になります。一方で、デジタル漬けにならないよう、ちょっとしたアドバイスをするのは親の役割かもしれないですね。[:]