この記事は、「好き」からミライをつくる子どもスタートアップラボ「ダビンチクラブ」からの転載です。
ダビンチクラブは、趣味・特技を価値に変えるチカラを養える、実践型の子ども向けプログラムです。
放課後等デイサービスせいび学園でのダビンチクラブは今回が3回目。
1回目からダンボールで作り続けてきた、クレーンゲーム。だいぶ形になってきたので、今回はそのクレーンゲームを使ってなにをするかアイデアを集めてみます。
クレーンゲームとカフェを合わせたアイデア出し
いきなり「カフェ」が出てきたのには理由があります。代表の(佐藤)安代さんとお話をする中で何度か「カフェをやりたい!」という言葉が出ていたのがずっと頭に残っていて、いつかせいび学園でカフェができたらいいなぁ、と気長に考えていたんです。でも、クレーンゲームを作り始めてからその使い方をいろいろ考えていくと、「もしかするとクレーンゲームでカフェもできるのでは?」と(半ば強引に)思いつき、やってみることに。なにをクレーンゲームの景品にするかは子どもたちに考えてもらおうと思いました。
「モノ」ではなく「みんなができること」を景品に!
とはいえ、カフェにくるお客に対して景品を用意していくと、景品づくりで忙しくなってしまいます。それはそれでいいかもしれませんが、このせいび学園だからこそ提供できる素晴らしいものが商品になったら、お客さんも喜んでくれるのでは? 考えてみると、みんなでラグビーの「柏ハカ」を練習したり、老人ホームで歌やダンスを披露していたり。早速、みんなができることを聞いてみました。
ハカ!
手話!
ダンス!
歌!
みんなができるエンタメはたくさんあるようです!
さらに、それに加えて、いつもみんなでやっている工作の作品があるはずです。部屋にはいつも楽しい作品が並んでいます。これも使えそう。
「じゃあ、みんなが作れる『モノ』は何かあるかな?」
箸置き!
コースター!
トートバッグ!
さらに見てみると、制作中のクリスマスのリースが、季節の飾り物はいつも作っています。使えますね。最高じゃないですか。
こうすれば、エンタメ性が十分!
- カフェなのに、なにが出るかわからないという面白さ(ドリンクとその他の「景品」が必ず入ってる)
- 「景品」は、ショーまたはみんなが一生懸命作った作品
- ショーなら、ハカやダンスなどがその場で見れる
- 作品ならお持ち帰りできる、プラス、どうやって作ったか、などのストーリー付き
ちなみに、せいび学園はカフェも営業できる設備があるそうです。もうここまでくると、逆になぜやらない? の世界です。
いっぱいあった、景品を入れるカプセル!
さて、クレーンゲームには景品を入れるカプセルがたくさん必要。以前ダビンチボックスでガチャポンを作ったときには、トイレットペーパーの芯を切り、組み合わせて作っていました。でも、聞いてみるとありました!
イベント用に準備している、空のカプセルが70〜80個! 数も質もバッチリ!
カフェの名前を決めよう!
クレーンゲームで商品を出すというエンタメ性があるカフェなので、「なにが出るかわからない」という面白さが伝わるような名前を考えてみます。
こんな風に
「???」カフェ
と、記入式にすると考えやすい。早速アイデアが。
ハテナカフェ
クレーンゲームカフェ
日替わりカフェ
そして、一番わかりやすくてキャッチーなネーミングが!
「なにかが出るカフェ!」
なんだか怖いものも出てきそうなドキドキ感と、「カフェだからなにかが出てくるのは当たり前なのにあえて『出る!』と宣言するミスマッチ感」がなんともたまらないネーミングなので、これに決定! 「なにかが出るカフェ」プロジェクトが始まりました!
クレーン部分は苦戦
一方、カプセルをすくい上げる仕組みがなかなかできません。
ポテトチップスの入れ物とダンボールでアームを作ったり
シャベルのようにすくい上げる装置を作ったりしてみますが、なかなかうまくいきません。
↑やっぱりフックが一番確実かな?
ということで、即席フックで試してみるも、しっかりした軸もなく、フックが外れやすいため、一度も成功せず。。
クレーンゲームの箱がほぼできてしまっているので、クレーンゲームという枠から外れたくはありません。何かアイデアはないものでしょうか。。
アイデア募集!
クレーン部分に関して、アイデアがある方はぜひコメントください。ご自分で作ってうまくいったことがある方、仕組みを知っている方、なんでもOKです!
また、このプロジェクトについて子どもたちへの応援メッセージもお待ちしています!
サポーターFacebookグループ
「障がい」なんて関係ない!
せいび学園に行くといつも圧倒されるのが、子どもたちのパワー。底抜けに明るくて、何かを心から楽しむ純粋さがあって。「この作業みんなにできるかな?」とか心配している自分のマインドを吹っ飛ばしてくれるくらいすごくて、そんなとき涙が出そうになります。ホントに障がいとか関係ない。(他の人と同様、それぞれの能力にちょっと差があるだけ。)今できることを自分たちで楽しむことに精一杯になれればそれだけで素晴らしい。でもそこでダビンチクラブができるのが、それが誰かのためになるものにするということ。この子たちが大きくなったとき、誰かの役に立つことができるということは、社会の中で自分の「居場所」を持てることになる。誰かに必要とされ、それに応えられるものが自分にあれば、それだけで生きていけることもある。この子たちには、本当にそれを願っています。
この記事は、「好き」からミライをつくる子どもスタートアップラボ「ダビンチクラブ」からの転載です。