小学生が起業⁈ 一体どんなことをするの?
あんふぁに代表のMac船水さんにインタビューしてみました。
4人の異業種の起業家が主催
子どもの力を引き出す機会をつくりたい
Q なぜ起業家育成ワークショップ「あんとれサンデー」を開講しようと思ったのですか。
あんふぁにのオフィスがあるKOILは、コワーキングスペース(共同で仕事をする場所)で、様々な業種の人達が働いています。
その中のひとりである株式会社ミリオンバリュー(士業専門のホームページ制作やビジネス講座・講演会を開催)の大林さんから、子ども向けのワークショップをやりたいという相談がありました。
あんふぁにではすでに、学童保育施設「ダビンチボックス」で、子どもを対象とした起業家育成プログラムを開講しているんです。(今回もメイン講師を務めさせていただきました。)興味深いお話だったので、柏を中心にママさんを対象としたイベントを多数開催している、株式会社クロスアジアの篠原さんと共にお話を聞きました。
そこで話がトントンと決まり、株式会社ヴァルワークス(ウェブ制作会社)の杉山さんも加わり、「子ども向け起業家ワークショップをやろう!」ということになったんです。4人ともこのコワーキングスペースで働く仲間です。
私はいつも子どもの持っている力を信じ、その力を世の中の価値に結びつけたいと思っているので、このような機会をたくさん提供したいと思っているんです。
この子は天才だ!と思う瞬間が必ずある
それを引き出し、世の中の価値に繋げるのが役目
Q このワークショップのコンセプトはどのようなものですか。
あんふぁにが企画プロデュースする学童保育施設「ダビンチボックス」でも、起業家育成プログラムや遊び創造プログラムなどで小学生に接してきましたが、今まで教えた子ども達全員が間違いなく天才です。これはたまたまではないと信じてます。ちゃんと話を聞いて、一緒に真面目に取り組んでいくと、必ず「この子天才だ!」と思う瞬間があって、それを引き出してあげることが大切だと思っています。引き出した上で、価値創造力の養成(どうやって世の中に対してその力が価値になっていくのかというところ)を手伝っているんです。
例えばダンボールを使ってロボットを作ろうということになった場合、作ること自体に満足して終わってしまうことが多いと思うんですね。
でもそれで終わらせないで、例えば販売するにはどうしたらいいかとか、町おこしのマスコットにできないかなどと考えていくことで事業モデルが生まれるんです。企画書をつくり、プレゼンして、それを動画で紹介して…。子どものアイデアが世の中に歩いていくんです。
子ども達が大人になり、世の中のためになることをしようと思った時に、こういった経験が必ず役に立つと信じています。こうして世の中の価値をつくれる人材を育成したいと思っているんです。
あんふぁにが販売しているトランプ「SUM! とらんぷ」も、この考えのもと誕生したんですよ。基本的な遊び方はありますが、あとは自由に遊び方を考えてもらう仕組みになっているんです。実際、4歳のお子さんも自分で考えたルールで楽しんでくれています。「子どものアイデアだから」と侮ってはいけない。子どものアイデアは、世の中に浸透する素敵なアイデアなんですよ。
ワークショップ1回目は「お店屋さん遊び」で
売る側の気持ちを体感
Q まずどんなことからワークショップをおこなうのですか。
1回目は「クッキー屋さん起業体験ゲーム」をしました。実際に本物のクッキーを用意し、仕入れに行くという想定から始まり、商品のパッケージや広告方法、価格設定などを、他の人と差別化することも頭に入れながら考えていきます。そして出来上がった商品を、架空のお金を使用し、自分が設定した価格でワークショップ内の大人相手に販売しました。
実際に売ってみることで、今までは「安く買いたい」など買う側の気持ちしかわからなかったものが、「高く売りたい、でも高すぎると売れないだろう」とか「商品が売れて嬉しい」など、売る側の気持ちもわかるようになったようです。
大人達を前に堂々のプレゼンテーション!
将来的には商品化し、子どものアイデアを形に
Q 今回のプレゼン大会の様子を教えてください。
「あんとれサンデー」最終回の今回はプレゼンテーション大会でした。千葉銀行柏の葉キャンパス支店の支店長さんやIT企業の人事担当、レストラン店長など、近隣企業の関係者の方々を招待させていただきました。起業に向けての具体的なアドバイスをいただいたり、子ども達と名刺交換させていただいたりもしました。
小学5年生の男の子は「猫カフェホテル」をプレゼンテーション。野良猫の殺処分を防ぐため、保護してきた猫で猫カフェをつくるという構想です。お客さんには猫カフェホテルで猫と共に過ごしてもらい、もし気に入った猫がいたら飼ってもらう。そうすることで野良猫を保護することを考えているそうです。釣りが趣味の彼は、猫の餌は自分が釣ってきた魚で賄おうとも考えているそうです。
また小学5年生の女の子は、霞ヶ浦のほとりで、茨城県の魅力を感じてもらえるパン屋さんをオープンしたいそう。霞ヶ浦で釣った魚を用いた調理パンとコーヒーのセットメニューも考えているそうです。カフェは2階建てにしたいという希望もあり、1階は手芸店、2階をカフェにと具体的な構想。店を構えるには資金がかかるけれど、ネット販売ではなくお店を持ちたい。そして霞ヶ浦でボートに乗りながらパンを食べるツアーも考えているそうです。
こうしてプレゼンで自分のアイデアを公言することにより、周りの大人達もその子が何をしようとしているのかがわかる。だから声掛けしながら見守ってあげることができると思うんです。
また今回のプレゼンでは、参加者に架空のお金を配り、プレゼンが良かった子どもに投資するというシュミレーションをしました。こうすることで子ども達は誰かから応援されているという気持ちがわかるんですよね。
本当にたくさんの方に来ていただき、子ども達は緊張するかと思いましたが、練習をはるかに越える出来栄えでした。またしっかりとしたビジネスモデルの発表に、子どもらしい発表会を想像していた大人達はみんな関心していました。
将来的には実際に商品化するところまで目指しています。ワークショップでおしまいではなく、子どものアイデアを形にしたいんです。
たった5回のワークショップでしたが、私も一緒になってビジネスを考えてきた思い出がよみがえり、子ども達のプレゼンに感動して涙目に。ますます子ども達のことが大好きになりました!
ワークショップ2期目は今夏開講!
夏休みの自由研究にも
「あんとれサンデー」の2期目は、夏休みに開講予定です。このワークショップで手掛けた課題を夏休みの自由研究として提出してもいいですよね。
私を含め主催メンバーの4人のほかスタッフで子ども達を指導。一人につき一人のスタッフがつきます。ご興味ある方はぜひ! 詳細は追ってこのサイト上でお知らせします。
主催
⚫︎株式会社あんふぁに Mac船水
⚫︎株式会社クロスアジア 篠原
⚫︎株式会社ミリオンバリュー 大林
⚫︎株式会社ヴァルワークス 杉山
[:en]4月21日(日)あんふぁにのオフィスがある柏の葉キャンパス駅のコワーキングスペースKOILで、小学生を対象とした起業家育成ワークショップ「あんとれサンデー」(全5回)の最終回が開講されました。2月から隔週で日曜日に開講していた「あんとれサンデー」。今期の参加者は小学2年生から5年生の5人。一人ひとりが起業を目標にビジネスモデルを考え、最終回の今回はプレゼンテーション大会でした。
小学生が起業⁈ 一体どんなことをするの?
あんふぁに代表のMac船水さんにインタビューしてみました。
4人の異業種の起業家が主催
子どもの力を引き出す機会をつくりたい
Q なぜ起業家育成ワークショップ「あんとれサンデー」を開講しようと思ったのですか。
あんふぁにのオフィスがあるKOILは、コワーキングスペース(共同で仕事をする場所)で、様々な業種の人達が働いています。
その中のひとりである株式会社ミリオンバリュー(士業専門のホームページ制作やビジネス講座・講演会を開催)の大林さんから、子ども向けのワークショップをやりたいという相談がありました。
あんふぁにではすでに、学童保育施設「ダビンチボックス」で、子どもを対象とした起業家育成プログラムを開講しているんです。(今回もメイン講師を務めさせていただきました。)興味深いお話だったので、柏を中心にママさんを対象としたイベントを多数開催している、株式会社クロスアジアの篠原さんと共にお話を聞きました。
そこで話がトントンと決まり、株式会社ヴァルワークス(ウェブ制作会社)の杉山さんも加わり、「子ども向け起業家ワークショップをやろう!」ということになったんです。4人ともこのコワーキングスペースで働く仲間です。
私はいつも子どもの持っている力を信じ、その力を世の中の価値に結びつけたいと思っているので、このような機会をたくさん提供したいと思っているんです。
この子は天才だ!と思う瞬間が必ずある
それを引き出し、世の中の価値に繋げるのが役目
Q このワークショップのコンセプトはどのようなものですか。
あんふぁにが企画プロデュースする学童保育施設「ダビンチボックス」でも、起業家育成プログラムや遊び創造プログラムなどで小学生に接してきましたが、今まで教えた子ども達全員が間違いなく天才です。これはたまたまではないと信じてます。ちゃんと話を聞いて、一緒に真面目に取り組んでいくと、必ず「この子天才だ!」と思う瞬間があって、それを引き出してあげることが大切だと思っています。引き出した上で、どうやって世の中に対してその力が価値になっていくのかというところを手伝っているんです。
例えばダンボールを使ってロボットを作ろうということになった場合、作ること自体に満足して終わってしまうことが多いと思うんですね。
でもそれで終わらせないで、例えば販売するにはどうしたらいいかとか、町おこしのマスコットにできないかなどと考えていくことで事業モデルが生まれるんです。企画書をつくり、プレゼンして、それを動画で紹介して…。子どものアイデアが世の中に歩いていくんです。
子ども達が大人になり、世の中のためになることをしようと思った時に、こういった経験が必ず役に立つと信じています。こうして世の中の価値をつくれる人材を育成したいと思っているんです。
あんふぁにが販売しているトランプ「SUM! とらんぷ」も、この考えのもと誕生したんですよ。基本的な遊び方はありますが、あとは自由に遊び方を考えてもらう仕組みになっているんです。実際、4歳のお子さんも自分で考えたルールで楽しんでくれています。「子どものアイデアだから」と侮ってはいけない。子どものアイデアは、世の中に浸透する素敵なアイデアなんですよ。
ワークショップ1回目は「お店屋さん遊び」で
売る側の気持ちを体感
Q まずどんなことからワークショップをおこなうのですか。
1回目は「クッキー屋さん起業体験ゲーム」をしました。実際に本物のクッキーを用意し、仕入れに行くという想定から始まり、商品のパッケージや広告方法、価格設定などを、他の人と差別化することも頭に入れながら考えていきます。そして出来上がった商品を、架空のお金を使用し、自分が設定した価格でワークショップ内の大人相手に販売しました。
実際に売ってみることで、今までは「安く買いたい」など買う側の気持ちしかわからなかったものが、「高く売りたい、でも高すぎると売れないだろう」とか「商品が売れて嬉しい」など、売る側の気持ちもわかるようになったようです。
大人達を前に堂々のプレゼンテーション!
将来的には商品化し、子どものアイデアを形に
Q 今回のプレゼン大会の様子を教えてください。
「あんとれサンデー」最終回の今回はプレゼンテーション大会でした。千葉銀行柏の葉キャンパス支店の支店長さんやIT企業の人事担当、レストラン店長など、近隣企業の関係者の方々を招待させていただきました。起業に向けての具体的なアドバイスをいただいたり、子ども達と名刺交換させていただいたりもしました。
小学5年生の男の子は「猫カフェホテル」をプレゼンテーション。野良猫の殺処分を防ぐため、保護してきた猫で猫カフェをつくるという構想です。お客さんには猫カフェホテルで猫と共に過ごしてもらい、もし気に入った猫がいたら飼ってもらう。そうすることで野良猫を保護することを考えているそうです。釣りが趣味の彼は、猫の餌は自分が釣ってきた魚で賄おうとも考えているそうです。
また小学5年生の女の子は、霞ヶ浦のほとりで、茨城県の魅力を感じてもらえるパン屋さんをオープンしたいそう。霞ヶ浦で釣った魚を用いた調理パンとコーヒーのセットメニューも考えているそうです。カフェは2階建てにしたいという希望もあり、1階は手芸店、2階をカフェにと具体的な構想。店を構えるには資金がかかるけれど、ネット販売ではなくお店を持ちたい。そして霞ヶ浦でボートに乗りながらパンを食べるツアーも考えているそうです。
こうしてプレゼンで自分のアイデアを公言することにより、周りの大人達もその子が何をしようとしているのかがわかる。だから声掛けしながら見守ってあげることができると思うんです。
また今回のプレゼンでは、参加者に架空のお金を配り、プレゼンが良かった子どもに投資するというシュミレーションをしました。こうすることで子ども達は誰かから応援されているという気持ちがわかるんですよね。
本当にたくさんの方に来ていただき、子ども達は緊張するかと思いましたが、練習をはるかに越える出来栄えでした。またしっかりとしたビジネスモデルの発表に、子どもらしい発表会を想像していた大人達はみんな関心していました。
将来的には実際に商品化するところまで目指しています。ワークショップでおしまいではなく、子どものアイデアを形にしたいんです。
たった5回のワークショップでしたが、私も一緒になってビジネスを考えてきた思い出がよみがえり、子ども達のプレゼンに感動して涙目に。ますます子ども達のことが大好きになりました!
ワークショップ2期目は今夏開講!
夏休みの自由研究にも
「あんとれサンデー」の2期目は、夏休みに開講予定です。このワークショップで手掛けた課題を夏休みの自由研究として提出してもいいですよね。
私を含め主催メンバーの4人のほかスタッフで子ども達を指導。一人につき一人のスタッフがつきます。ご興味ある方はぜひ! 詳細は追ってこのサイト上でお知らせします。
主催
⚫︎株式会社あんふぁに Mac船水
⚫︎株式会社クロスアジア 篠原
⚫︎株式会社ミリオンバリュー 大林
⚫︎株式会社ヴァルワークス 杉山
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