みなさんのご家庭では、お正月料理は作られましたか?
わたしが子どものころは、大晦日から大量の昆布巻きの準備を母に手伝わされた思い出があります。
ニンジン、ゴボウ、さつま揚げなどを昆布でクルクルとつつんで水で戻した干ぴょうで縛るという作業を経験。
文句をいいながらも気づけば夢中で作っていたのも貴重な思い出です。
そして「中途半端にあまった材料はどうするの?」とよく思いました。
とくに、「干ぴょう」はあまりがちな食材。
今回はあまった干ぴょうを使って、子どもにも食べやすい料理メニューをご紹介します。
正月料理であまった干ぴょう。栄養まんてん「干ぴょう卵とじ汁」に変身!
干ぴょうって栄養あるの?
わたしの地元、栃木県の名産でもある干ぴょう。
あまり知られていないですが、淡白な味ながら栄養素がギュッと凝縮されています。
しかも、キングオブ食物繊維と言っても過言ではない存在。
食物繊維の量は、キャベツの3倍!
腸の働きを整えて便秘を改善してくれます。
そして乾物類は水分がぬけて縮まる分、ミネラルが凝縮されます。
干ぴょうには骨を丈夫にしてくれるカルシウムとマグネシウムが一番吸収率のよい比率で含まれています。
干ぴょうを子どもにも食べやすくするには塩もみする!
「無漂白」と明記されている干ぴょう以外は
カビ防止と漂白目的のために燻製のような手法で硫黄で燻されています。
漂白された干ぴょうは常温でも湿気を防げば長期保存できます。

左:塩もみなし 右:塩もみした(比較実験した結果)
使用する前に水につけておくのですが、
子どもにも食べやすく柔らかくするために、ここでひと手間。
水で湿らせた干ぴょうに塩をふって、こするようにもみ洗いするのがコツ!
塩もみには、硫黄を洗いだす効果と浸透圧でやわらかくする効果が。
上記画像だと分かりにくいかもしれませんが比較実験したことがあります。
柔らかさが全然ちがうんですよ〜!
農家もオススメする干ぴょうメニュー
地元で江戸時代からつづく干ぴょう農家のお母さんにインタビューしたことがあります。
農家でもオススメの干ぴょう料理が、「卵とじ汁」。
材料はこちら
- 干ぴょう
- 卵
- ほうれん草
- 醤油
- 塩
- だし
手順
- だし汁に醤油と塩で味付けする。
- 塩もみして短くカットした干ぴょうを入れ一度沸騰させる。
- カットしたほうれん草を入れる。
- 溶き卵を鍋に円を描くように入れてフタをして火を止める。
※卵と干ぴょうだけだと色が単調。ほうれん草は彩りなので、ニンジンやお麩などでもOK。色が濃い食材を一緒に入れると子どもの食欲をUPしてくれます。
塩もみしておいた干ぴょうは、より柔らかい食感になっています。
干ぴょう自体にほとんど味がないから、どんな味にでも染まる食材。
1センチくらい短くカットして煮物に入れたり、下ゆでして絞ってサラダや和え物に入れても美味しく召し上がれます。
ビミョーにあまって、気づいたらカビが・・!
となる前に、今日のおかずに活用されてみては?
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