大坂なおみ選手の大活躍によって、空前のテニスブームが来ていますね。この機会に、テニスを間近で観戦したくなった方も多いのではないでしょうか?
観戦するときに気をつけたいのは、テニスがサッカーや野球などのスポーツ以上に観戦マナーのハードルが高いスポーツだということ。観戦マナーを守れることが、テニスを観戦する上での必須条件になります。
今回は、子連れで楽しむテニス観戦のポイントをお伝えします。
テニスツアーは毎年あるので、来年に向けて今から下地作りするのもいいと思います。この勢いなら、きっと来年の大坂なおみ選手も強いに違いない! と思いますので、焦らず長期戦で行くのはいかがでしょうか?かくいう我が家も、下の娘を連れて行くのに3年寝かせてみましたよ。
観戦したのは、東レパンパシフィックオープン。日本で唯一行われている女子ツアー。世界レベルのテニスを目の前で見ることができる唯一の大会です。男子は来月の楽天オープンがありますね。
毎年有明コロシアムで行われる両大会ですが、今年は東京オリンピックに向けての改修工事のため、どちらも動員人数の少ない会場での開催となっています。動員人数が少ない分だけマナー違反が目立ちますので、そういった意味でも来年まで寝かせてみるのもオススメなんです。
子連れ観戦、うまくいったポイント①
子ども自身がテニスを楽しめる
我が家の子どもたちは、3人ともテニスを習っています。特に息子は選手コースでバリバリやっているので、子どもたちにとってテニスは身近なスポーツ。兄の試合にお供して、静かに応援することにも慣れています。
観戦に行くのを毎年楽しみにしている上2人と、初観戦に大興奮の末娘。
5歳の娘はルールこそバッチリ把握していないものの、どちらがリードしているか、オンラインはインであること、などのゲームの仕組みはわかっているので、エースに拍手をしたり、応援する選手を決めて楽しむことができていました。
女の子なので、ウェアがかわいい選手を応援する流れが多かったように思います。
子どもが楽しむことができるようにして連れて行くことが一番の鍵になると思います。
ルールやゲームの仕組みを知るのに、マリオテニスなどで遊んでみるのもオススメです。
テニスはテレビ放送が少なくなかなか日常的に見るのは難しいかもしれませんが、ネット配信がある試合もあるので、1度お子さんと見てみると、会場で楽しめるかシミュレーションできそうですね。
子連れ観戦、うまくいったポイント②
こまめな移動
いくら観戦を楽しめても、集中力がないのが子ども。観戦に飽きてしまうことは多々あります。
観戦中は着席がマナーですが、チェンジコートの間は移動が許されています。トイレに行くのはもちろん普通の声で話すこともできますし、退席することもできるので、チェンジコートの時間を有効に使いましょう。
トイレに行きたくてピンチ!! となってもゲーム中の移動はできないので、チェンジコートの度に確認するといいですね。
身軽に移動できるように、お財布の入る小さなポーチを持っていくのもオススメです。
300円ショップで購入したものですが、会場の外のイベントブースと行き来することも考えると、チケットを入れておけるポケットもあると便利です。
ちなみに、再入場は自由にできます。近くのコンビニまでお昼を買いに行ったりもできるんです。再入場には、チケットが必要になるのでいつも持ち歩くようにしましょう。
子連れ観戦、うまくいったポイント③
イベントブースを楽しむ
大きなツアーなので、スポンサーさんや協賛企業さんによるイベントがあります。試合中ももちろんイベントはやっているのでぜひ参加してみましょう。
今回のイベントブースでは、大坂なおみ選手の等身大パネルと写真を撮ったり、プロ選手がカメラレンズにサインする風に写真を撮ったりすることができました。
会場についたら、どのイベントが何時から行われるのか先に確認しておくと効率的に動くことができます。また、会場内に貼り出された試合のオーダーも確認しておきましょう。
イベントだけでなく、こんなボードも。
年間ポイント獲得上位8名だけが出場できるツアーファイナルの順位表です。大坂なおみ選手がツアーファイナルに出場するために、どの選手を応援したらいいのかのヒントになりますね。
今回の会場ではイベントは少なめでしたが、有明の会場では人気選手を招いてのイベントや練習コートの見学など、楽しめることがたくさんありました。そこもツアー観戦の楽しみの1つです。取材もたくさん来ているので、有名なあのアナウンサーに会えることもあります。
子連れ観戦、うまくいったポイント④
おやつは音の出にくいものを!
観戦やイベントに飽きたら、日常的にも使うわざ?ですが、おやつの出番です。飴やポッキーなど手が汚れずに音の出ないものがオススメです。
袋ががさごそ鳴るものや、おせんべいなど大きな音が出るものは避けた方が無難です。シーンと静かな会場で、バリバリ鳴ってしまうとひやひやします。
おやつのほか、お絵かきができるノートやペンもあるといいですね。会場だけでなく移動の電車などでも役に立ちます。
子連れ観戦、うまくいったポイント⑤
座席はコートに近すぎない位置で確保
東レや楽天オープンは全席指定席ですが、座席がコートに近すぎると、マナーが守れるかという心配や観戦に飽きてお絵かきしていたら目立つなど、気になるところも。テレビ中継にも映ってしまうので気が抜けません。
コート全体を見渡せて、かつ、そこそこコートから離れているとある程度安心して楽しむことができます。
◯写真◯
今回はSSエンド席というテレビ放送のカメラの位置に座席をとっていたので、首を動かしてボールを追わずに観戦を楽しめました。
首を動かしてボールを追うのは、子どもだと酔うのか、頭が痛くなってしまったりすることもあるので、頭を動かさずにボールを追える位置の座席を取るといいと思います。
子連れ観戦、うまくいったポイント⑥
狙い目は平日の1回戦
私達が観戦したのは、大坂なおみ選手の出場のない1回戦です。
平日に学校を休んで行くので賛否両論あると思いますが、1回戦は試合数がそもそも多く、人手も少なめです。シード選手がいなくとも、世界ランキング上位選手の出場があるので、素晴らしい試合を見ることができます。
どんなにマナーよく観戦できる子でも、人が多い会場では嫌がる方もいるので、人手の少ない日を選ぶのも必要なことかと思います。
ちなみに、テニスをめちゃくちゃやってます! という大人の方は、いつも身近にジュニアプレイヤーを見ているからか寛容に受け入れてくださる場合が多いです。過去には会場内で、どこでテニスやってるの?どの選手が好き?さっきのあのプレイはどういうこと?など、テニス談義で盛り上がっちゃうこともありました。こんな出会いも楽しいんですよね。
最後に、大人も楽しい観戦のコツもお話します。
☆サインを貰おう!
メインコートでは、試合に勝った選手のサインボールプレゼントがあります。たいていは4球、サインボールを観客席に投げ込んでくれます。
プロ選手の方は子どもに優しいので、子どもだと投げてくれる確率が高いように思います。
今回3人の子連れで行きましたが、チビが3人まとまっているから目が行くのか、こちらに向かって投げてくれている! と感じる場面が何度もありました。
ただ、狙ってくれても狙い通りに来ないものなんですね。なんとなくの方角はバッチリなんですが、途中にたくさんの手も伸びているので、取れたらラッキーくらいな気持ちで挑みたいところです。
ラッキーなことに、サインボールをちゃっかりゲットできました。ツアー観戦5回目にして初めてです! 親子ともにテンション上がります(笑)
会場のコートの色がバッチリついたサインボール。新品を使っているはずなのに、すごく毛羽立ってます。プロのパワーを感じますね。
☆サブコートは狙い目
メインコートではないコートは、入場券があれば自由席になっていて見ることができます。コート際まで行くことができるので、試合終了後にはサインもバッチリおねだりできます。もちろん、サインペンは持参です。
日本人テニス選手、大坂なおみ選手だけではないんです! 村松千裕プロと井上雅プロのダブルス、日比野奈緒プロとカラシニコワプロのダブルスがサブコートで行われていました。
残念ながら両ペアとも負けてしまいましたが、試合内容はどちらも素晴らしく、応援のし甲斐がありました。
娘はしっかり?ちゃっかり?日比野選手のサインをゲット! 日比野選手、グランドスラム出場経験のある素敵な選手です!
せっかくツアーを観戦するなら、日本人もしっかり応援しましょうね! 応援したくなる選手がたくさんいるので、詳しくない方も事前にチェックしてみてください。
個人的には、奈良くるみ選手が大好きです。標準的な日本人体型の彼女は身長が155センチと小柄な選手ですが、世界ランキング100位前後。しっかり世界と戦っています。大坂なおみ選手の日本人離れしたテニスも大変魅力的ですが、奈良くるみ選手のフットワークを活かしたテニスもとても面白いですよ。見るたびに好きになっちゃいます。
テニスはマナーのスポーツと言われています。そして、長い時間をたった1人で戦うため、とても集中力の必要なスポーツです。選手の集中力を邪魔しないためにも、マナーをしっかり守って観戦を楽しみたいですね。
大会リーフレットにもマナーやルールについては記載があります。
そして、実はマナーさえしっかり守れれば、会場内は案外子どもさんウェルカムな雰囲気もあります。いまから仕込めば、来年の観戦に間に合う方もいると思いますし、すでにテニスを習い事にしているお子さんなら充分に楽しむことができると思います。
ぜひ、スポーツの秋にテニス観戦も考えてみてはいかがでしょうか?
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